概日リズム(サーカディアンリズム)
概日リズム(がいじつリズム、英語: circadian rhythm サーカディアン・リズム)とは、約24時間周期で変動する生理現象で、動物、植物、菌類、藻類などほとんどの生物に存在しています。一般的に体内時計とも言いいます。厳密な意味では、概日リズムは内在的に形成されるものであるが、光や温度、食事など外界からの刺激によって大きく修正されます。(wikipedia))

概日時計と生理反応スケジュール
人体内のDNAは体内時計によってスケジュール管理されており、1日の周期の中で私たちの生理機能を司っています。睡眠パターン、摂食行動、ホルモン放出、血圧、体温の管理などは環境からの刺激に大きく影響を受け、光、温度、食事などで修正されます。近年では音や香りなどの影響についても研究が進んでいます。
Quote
The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2017
サーカディアンリズムを最適化するために
私たちは通常、地球の自転に合わせた約24時間のリズムで生活しています。
朝に起き夜に寝るというリズムを進化の過程で獲得し、そのリズムを刻む遺伝子をもっています。
人が持つサーカディアンリズムは平均24.18時間といわれ、24時間よりも少し長く、このリズムで睡眠・覚醒・血圧・体温・ホルモン分泌などの生理機能が変動しています。
24時間より少し長いので、リセットしないと地球の自転とズレが生じてしまいます。
人間が健康的な活動をするためにサーカディアンリズムと生活時間の同期は不可欠です。
修正(活動すべき時間帯と睡眠を取るべき時間帯を自動調節する機能)は光や音、香、食事などによって大きく影響を受けます。夜間に強いひかりを長時間浴びるとリズムがくるい様々な疾患の原因になるといわれています。
そこで、自宅や職場で自然界と同じ光環境(朝に青白い光、夕方は黄色い光)を人工的に作り出しリズムを整えることで健康的な毎日を送ることができます。
現代人をとりまく環境は必ずしもサーカディアンリズムとの同期がうまく調整できているとは言えず、身体的にも精神的にもざまざまな不調和を起こしています。
私達のスマートスペースは、光と男と香りを総合的にアレンジしサーカディアンリズムの最適化を体験していただける実験的な環境です。
光と音と香りでサーカディアンリズムをリセット
光 Photon
起床後、太陽光を浴びると眼球から入った光は視交叉上核、上頸神経節を経由し松果体にたどりつき、メラトニンの分泌を即します。その後10〜10時間程度は血圧、体温が高めに維持され覚醒状態となります。光は 概日リズムのトリガーとして重要な役割を持ちます。
音 Frequency
人体は物質的な肉体だけでなくアストラル体、精神体など多層構造体となっており、特定の音の波動が多層構造体を共振させ、精神層や肉体層をリセットさせる効果があるとされます。
香 Fragrance
精油を鼻から吸うと、その分子が鼻の奥の粘膜に付着し、その情報が嗅細胞に届き、電気信号に置き換えられます。
この信号は、欲求や感情などに深くかかわる大脳辺縁系へ直接伝わり、自律神経の中枢である視床下部を経て内分泌系・免疫系にはたらきかけます。

概日リズムを制御する分子メカニズムの発見
生命体は地球の自転と同期しています。長年にわたり、人間を含む地球上の生物はその日の定期的なリズムを予測して順応するため、体内に生物時計があることを経験的に知っていました。しかし、この時計は実際にはどのように機能するのか、ジェフリー・C・ホール、マイケル・ロスバッシュ、マイケル・W・ヤングは体内時計をのぞいて、その内部の仕組みを解明しました。彼らの発見は植物、動物、人間がどのように生物学的リズムを適応させ、それが地球の自転とどのように同期するかを解明しました。
2017年ノーベル生理学・医学賞
「概日リズムを制御する分子メカニズムの発見」により、ジェフリーC.ホール、マイケルロスバッシュ、マイケルW.ヤングに共同で授与されました。
私たちの人間の生理に時間を費やす
体内時計は私たちの複雑な生理学の多くの側面に関与しています。人間を含むすべての多細胞生物は、同様のメカニズムを利用して概日リズムを制御していることがわかりました。私たちの遺伝子の大部分は生物時計によって調節されており、その結果、注意深く調整された概日リズムが私たちの生理機能をその日のさまざまな段階に適合させます。3人の受賞者による独創的な発見以来、概日生物学は広大で非常にダイナミックな研究分野に発展し、私たちの健康と幸福に影響を与えてきました。